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10/31 礼拝メッセージ「天の国のカギ」

主イエス様は弟子たちに「人々は、人の子を何者だといっているか?」と尋ねました。この「人の子」というのは、主イエス様ご自身が自分を言い表した特別な言い方です。それに対して、弟子たちは預言者エリヤやエレミヤ、先に処刑されたヨハネの名前を出しています。この時までは、人が言った言葉を言うだけですから弟子たちも気楽なものだったと思います。しかし、次の質問には、弟子たちは困ったのではないかと思うのです。「それでは、あなたがたはわたしを何者だというのか?」一番弟子のペトロは「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えました。メシアとは、ヘブライ語で「油注がれたもの=王=救世主」であり、この答えは信仰的に非常に勇気のいることであり、政治的にも社会不安を引き起こす危険な存在でもありました。

しかし、その答えに主は、満足されたのです。そして、主もペトロに対して「シモン・バルヨナ、あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。わたしはあなたに天の国のカギを授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる」と、ペトロの信仰を基礎とした教会ができることを約束されたのでした。

私たちも主から「それでは、あなたがたはわたしを何者だというのか」問われているのです。そして、ペトロに与えられた天の国のカギは、今主イエス様を信じる私たち一人一人に託されています。鍵とは、小さなものです。そして、入り口から入るために必要なものです。あなたの大切な人が、天の国に入ろうとする時、福音を伝えるあなたがそのカギになる。まさにキーマンです。あなたが大事な人に福音を伝えることを怠るなら、その人はもしかしたらその後一生福音に触れる機会がないかもしれません。どうか、そのような思いで、大切な人にイエス様を紹介してください。福音の素晴らしさを伝えてください。