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12/26 礼拝メッセージ「恵みを伝える者として」

 渋沢教会は2年間、「私たちは主の証し人」という主題を掲げてきました。新型コロナウイルスの世界的流行の中で、これまで当たり前に行っていた教会の働きができなくなりましたが、そのことによって、一人一人が、主の恵みを証ししていくという原点に立ち戻らされた気がするのです。今、子どもたちへの毎月のみ言葉を、信徒の皆さんにお願いしていますが、その証しは子どもたちのみならず、おとなの私たちへの恵みの証しにもなっています。新聖歌172番「望みも消えゆくまでに」という讃美歌は

望みも消え行(ゆ)くまでに/世の嵐に悩むとき/数えてみよ主の恵み/汝(な)が心は安きを得ん/数えよ主の恵み/数えよ主の恵み/数えよ一つずつ/数えてみよ主の恵み

とあります。試練のただ中に置かれると、その恵みは一瞬見えなくなってしまいます。でも、恵みを数えると、神様の導きだったと思えるようになるのです。そしてあなたの証しが、同じような経験で苦しんでいる人を救うのです。主イエス様のご降誕は、神様が私たちと共にいてくださることの約束の実現ですが、私たちの恵みの証しもまた、主が共にいてくださるという証しなのです。どうぞ主にある兄弟姉妹の多くの証しに触れて、主の愛の広さ深さをさらに知りましょう。

 

神様は私たちに新しい道を示されています。コロナ前のような状態に戻れなくとも、私たちには新しい道がきっと開けている、開いていく知恵を神様は与えてくださると信じましょう。2022年は、「教会は地域の心のオアシスとなります」という主題で歩みだします。教会という建物ではなく、私たち一人一人が、主の愛が湧き出る泉のようになって人々の心に潤いを与えられる者となりましょう。