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2022 1/2 礼拝メッセージ「地域の心のオアシスとなるために」

 愛する皆様にとって、良き年となりますように心からお祈り申し上げます。

今年の教会主題は「地域の心のオアシスとなるために」です。オアシスになるために何が大切なのかを考えていきたい。オアシスというのは、砂漠のような所で、水が湧き出て緑が生い茂っている場所です。砂漠を旅する人々はオアシスがある場所を知っており、そこで休息して、次の目的地に向かいます。今も昔も旅する人々にとって休めるオアシスというのはなくてはならない場所と言えます。

 

 聖書にも、数多くの旅が出てきます。アブラハムの旅、モーセの旅、ヨセフとマリアの旅、イエス様の旅、パウロの旅…。その他にも、ユダヤの人々はバビロン捕囚によって、異国の地へと辛い旅をさせられましたし、希望に満ちた帰還の旅もしました。主の弟子たちも、福音のために旅をしたのです。私たちは人生という旅をする人々に、渇くことがなく、また、飢えることのない命のパンと水である主イエス様との出会いを経験してもらうために、この教会をオアシスとしたいのです。そのために私たちがオアシスの住人として、今日の聖句にあるように「言葉や口先だけでなく誠実に愛し合う」ことをもう一度確認し合いましょう。使徒言行録2:43以下にもありますが、信徒同士が祈りあい、分かち合い、愛し合うことによって民全体から好意を寄せられるのです。信頼されるのです。以前の白百合幼稚園までとはいかなくても、地域の中で社会資源の一つとして存在して、接点を持つ中でその良さを伝えていけば、その良さがきっと伝わると思います。聖書に記されている神様の愛は、人に安らぎを与え、勇気を与え、立ち上がらせてくれる力があるからです。

 この1年が終わった時、自分が以前より少しでも隣人を自分のように愛することができたと言えるように、励まし合いましょう。