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日本茶① きっかけ

 それは、突然の出来事でした。
「これはおいしいお茶なのよ」と教会のご婦人からうかがい、はじめて鹿児島の知覧茶を飲みました。色は鮮やかな緑色をしていましたが、「べつにおいしくない…」と思いました。(原因は後でわかります)

 それから数日後、たまたま立ち寄った静岡県内の新東名のサービスエリアで、お茶を発見。700円ぐらいから1500円ぐらいのものまで、様々でしたが、数日前の「おいしいお茶…」の件があり、本場静岡茶はおいしいだろうと、とにかく高い1500円の深蒸し牧之原茶を買ったのです。家に帰って、封を開け適当に急須に入れようとしたところ、分量とかお湯の温度が記されていることに気が付きました。書いてある通りに淹れてみると…色鮮やかでおいしい! 同じお茶でも、ポットからそのままお湯を急須に入れるのではなく、一度80℃(これもお茶によって温度や蒸らし時間は違いますが)ぐらいに冷まして飲むということを、人生56年にして初めて知ったのです。先の知覧茶は、そんなことも知らず、適当な分量のお茶に、95度ぐらいの熱湯を注いで、色が出ているからと、蒸らさず飲んだ結果でした。「同じお茶でも入れ方でおいしくもまずくもなる」ということを知り、さらに緑茶には、産地によって微妙に味の違いがあり、製法も違うということを知ることになるのですが、急に緑茶に目覚めてしまいました。

 余談ですが、聖書も読み方を変えると違う味わいが出てくるのではないでしょうか。(すぐにメッセージのネタにしてしまうのは、牧師の悪い癖ですね)