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8/7 礼拝メッセージ「毎日楽しく過ごしたい」

 皆さんにとって「楽しく過ごす」とはどのようなことでしょうか?毎日ディズニーランドのような所で楽しく過ごすことでしょうか?私は毎日釣りをして過ごすというのがひそかな夢なのです。しかし、意外とそれも大変なことだと先日気が付きました。船に乗って釣りをしたのです。夢に見た大漁でした。しかし、寝不足で行ったために、後半は船酔いとの格闘となりました。また、お金の心配をせずに過ごしたいという人もいるかもしれません。しかし、お金の心配をしなくてもいい代わりに、何もやることがなかったなら、それもまたつまらないことでしょう。そして、他の人と比べて生まれる優越感・幸福感は、上を見れば際限がないのです。いくら満たそう満たそうと思っても満たされないことが、争いの元となるのです。争いに勝ってもまた、新たな争いがある。それの繰り返しです。これが人間の欲望のたどる道です。

 

 では、楽しく過ごすことはできないのでしょうか?唯一、楽しく過ごすことのできるコツがあります。それは「足るを知る」ということです。人との比較などをせずに、神様が与えてくださった生活に感謝するということです。もちろん、いろいろなことにチャレンジすることはいいことです。それは、人生に目標という生きる力につながることです。でも、その根底に、今が一番という気持ちがなければ、苦しいものになってしまうのです。

 

 逆もまた同じことが言えます。逆境をどのように乗り越えられるかで、人生は変わってくるのです。このコリントの信徒への手紙は、白血病で闘病した競泳の池江璃花子選手が引用した言葉でしたが、神様は耐えられない試練は与えないという信頼と、逃れの道は必ずあるという希望が、苦しい現実を乗り越える力となったのでした。そして、苦しみによって私たちは学ぶことができるのです。そのような意味では、悲惨な敗戦があったからこそ、日本は77年ものあいだ平和を保ち続けてこられたと言えるでしょう。

 

 神様が与えてくださった命に感謝して、神様がいったいどのようなご計画を持っておられるのか、それを知るために祈ることが大切なのです。