今年の主題「地域の心のオアシスとなるために」を共に考えましょう。
オアシスとはどういう場所でしょうか。水があるからこそ、植物が育ち、実を付け、種ができます。そして、その種が次の世代になるのです。それと同じように神のオアシスに住む私たちは、神の愛にうるおされ、正義と賛美の実を結び、それは大きく育つのです。また、その実は私たちに苦難に耐える力を与え、喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣くことのできるつながる心、共感する心を育ててくれるのです。それには、健康な木が、見えない地中で大きく根を張っているように、私たちがみ言葉にしっかりと根付いていることが重要です。
具体的には、教会創立60周年宣言の３－３には、「心の健康を取り戻す自助グループ（AA,ACA）や地域のサークル団体などに教会の働きに支障のない範囲で会場を提供し、コミュニティーセンター的役割を担います。」と記されています。例えばアルコール依存症や、アダルトチルドレンといった生きづらさを抱えた人々が自分たちで励まし合って人生を生き抜こうとする自助グループ（AA,ACA）に会場提供することは、直接伝道に結びつくものではありませんが、そのような人々を支えるのも、主から託された教会の働きだと思うのです。
主イエス様はよきサマリア人の例えで、隣人になったものは誰かと問い、あなた方も行って同じようにしなさいと言われました。私たちが、助けを求める人と出会って、もし、クリスチャンじゃないから助けないというのなら、それは傷ついた人を見捨てた祭司やレビ人と同じになってしまうでしょう。教会の外の人々とつながって教会はコミュニティーセンター的役割を担うだけでなく、本当に地域のコミュニティセンターになれるのです。
訪問介護センターもまた、地域との絆を新たに結びなおすきっかけになるでしょう。この渋沢教会が、様々な人々の人生という旅のオアシスとなって、ここから新たな旅が始まりますように祈りましょう。その旅がさみしい一人旅ではなく、主イエス様と一緒の旅であることを願いながら。