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4/9 礼拝メッセージ「イースター、甦りの朝」

 最近、イースターという単語が日本でも認知されるようになってきましたが、まだ春の到来を祝う祭り程度の認識しかされていません。イースター、それはイエス・キリストが死んで3日後に復活された、そのことによってイエス・キリストを信じる者は誰もが罪赦され救いの道が開かれたという喜びと感謝の祭りです。しかし、教会に来た事のない一般の人々は、この事をなかなか受け入れる事ができません。

 

 過越の祭りの翌朝、マリアとよばれる女性たちは死んだ主イエス様をしっかり葬るために墓に来たのです。しかし、彼女たちが見たものは墓の番をしているはずの兵隊の倒れた姿と、大きな入り口を塞ぐ石が横に転がされた空の墓でした。そこには天使がおり彼は空の墓を示して主の甦りを伝えました。彼女たちは自分たちの目で空の墓を見、そしてその耳で、主イエスが甦られた事を聞いたのです。そして彼女たちはこの事実を隠れている弟子たちに伝えようとしますが、そこに、死んだはずの主イエスが現れ、「おはよう」と挨拶をされました。マリアたちはこの再会を本当に喜び、弟子たちにこの事実を伝えたのです。

 

 弟子たちはこの報告を受け、最初は疑っておりましたが、主イエス様が3日目に甦ると言われた言葉を思いだし、また、主イエス様と再会をしました。ペトロらはこの体験によって、主イエス・キリストが本当に神の子であり、神そのものであるという認識に至ったのです。その確信こそ、彼らが後に苦しい迫害に遭いながらも、その迫害に耐えてあまりある主イエス・キリストの復活の証し人としての原動力になったのです。

 

 聖書は、死は人生の終りではない、人間は死んでも生きる存在だと語るのです。その証拠が主イエス・キリストなのです。復活された方の力と言葉を信じる、それが復活の意味であり、信仰です。死は新たな始まりと希望です。これこそ、福音、神のよい知らせなのです。天使が「復活の主イエスを知らせなさい」とマリアたちに語ったように、私たちもまた、復活の主イエスの喜びの出来事をここから告げ知らせる者となりましょう。