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6/4 礼拝メッセージ「イエス・キリストって③」

 今教会でも議論が起きているLGBTの問題をはじめ、どのような問題を考えるにしても、信仰者はまずイエス様が最も重要な掟とされた「神と人を愛する」ことに立ち返って考え「イエス様だったらなんとおっしゃるだろうか」と考えることです。ヘブライ人への手紙の著者も読者に対して問いかけているのだと思うのです。すなわち、「律法を伝えたモーセに戻るのではなく、律法をつくられたイエス様に戻れ」と。

 

 これまでヘブライ人への手紙1・2章ではイエス様は天使ではなく、天使より偉大なお方であること、救いの創始者だと、旧約聖書を引用して説明してきました。この3章では、預言者モーセと比較して説明しています。モーセは預言者そして指導者としてエジプトを脱出したイスラエルの民を導きました。その根底には神から授かった十戒があり、律法がありました。イスラエル民族はこの律法によって成り立っていました。それは、まさに家のように律法が土台であり、柱であり、壁であったのです。モーセは、この家を仕えるものとして忠実であったとヘブライ人への手紙の著者は語ります。しかし、約束の地に入ることはできませんでした。しかし、主イエス様は、復活し神の右の座に着かれたのです。ここにモーセよりもイエス様が主である証しがあるのです。

 

 律法を土台とした家は、古くなりました。リフォームが必要となりました。ヘブライ人への著者は、私たちこそ、神の家であると語ります。それは、私たちが、救いの創始者にして、私たちの主イエス・キリストの教えに生きようとしているからです。