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8/20 礼拝メッセージ「聖書版 君たちはどう生きるか」

 宮崎駿監督のアニメ映画『君たちはどう生きるか』を見ました。正直見終わった後、宮崎監督はこの映画を通して何を伝えたかったんだろうか?という謎が残り、もう一度見たい映画になりました。

 

 「君たちはどう生きるか」という言葉は、私たちの心にストレートに響く言葉です。そして、これは「The Book of Books(本の中の本)」と言われる聖書が全ての時代を通して私たちに投げかけている問いであり、そして答えでもあります。聖書が語る答え、それは「これは私の子、選ばれた者、これに聞け」(ルカ9:35)であり、「わたしは復活であり命である。わたしを信じる者は死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも決して死ぬことはない。このことを信じるか」ということなのです。イエス様に聞く。聞きながら生活をする。それは具体的には、聖書を読み、よく考え、祈る。ということです。

 

 現在のロシアによるウクライナ侵攻をどのように考え、どのように行動していけばいいのか。戦いを肯定するのか、否定するのか。イエス様だったら…。あの『ミッション』という映画では、キリスト教に改宗した原住民が平穏に暮らしている村に、外国の軍隊が攻めてきた時、一人の司祭は村を守るために戦い、もう一人の司祭は、祈るのです。自分がもしその場にいたら…。何にせよ、このウクライナ戦争が終わった後に虚しさや、罪深さが露わになり、平和の尊さが改めて人々の心に刻まれない限り、私たちはこの現実に向き合い続けるほかはありません。

 

 先週も申し上げましたが、それでも、私たちは神様に祈りましょう。私たちが想像しえない解決への道があることを願って。私たちの子どもや孫たち、世界中の未来ある子どもたちのために。この世界が続くことを。