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8/6 礼拝メッセージ「旅するあなたへ」

 私は旅をする度、心が満たされる経験をしてきました。皆さんにも忘れがたい旅がきっとあると思います。聖書にも、多くの旅の話が出てきますが、ここでは12人の弟子が、主イエス様に命じられて旅をします。しかし、なかなか無茶な内容です。持ち物と言えば、杖1本だけ、所持金もなしで出発させられています。このようにイエス様が弟子たちに何も持たせなかったのは、持ち物に頼らず自分で考えて行動するためだったのです。当初弟子たちは、イエス様の後をついていくだけの存在でした。しかし、何も持たされなかったことで、神様に頼るしかなくなりました。もし少しでもお金を持っていれば、逆に、どんどん少なくなるお金のことが心配になってしまったことでしょう。そして、弟子たちは何も持っていくなと言われていましたが、イエス様から与えられたものがありました。それは汚れた霊に対する権能です。悪霊に苦しんでいる人に精一杯向き合った弟子たちは、自分自身の内に様々な発見をしたと思うのです。そして、イエス様が語られた「まず神の国と神の義を求めよ。そうすれば全てのものは添えて与えられる」を体験したのではないかと思うのです。

 

 パッケージ旅行は、ガイドの後についていけばいい。しかし、同じ目的地でも、自分で道を調べ、自分の力で行ったのならば、途中の風景もまた、あなたの旅の大切な思い出に変わるでしょう。そして、人生もまた旅のようなものです。自分で決めず、皆がそうだからと真剣に考えないで生きているだけなら、それは、つまらない人生になってしまいます。ただし、神に信頼するということと無計画とは別であることは言うまでもありません。面倒臭がらずに、自分で考える。失敗しても人のせいにしない。失敗から学ぶのです。苦難から学ぶのです。聖書には「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」(ロマ5:3~4)という言葉があります。あなたの苦しみや悲しみは、きっと喜びに変わります。あなたの旅に、神様はいつもいてくださいます。み言葉をあなたの道を照らす灯として、あなたの旅に出かけてください。