· 

関東大震災から100年、東日本大震災から12年

 今年は関東大震災から100年の節目です。そのような節目でなくとも、防災意識は日ごろから持っているに限りますが、やはり時間が経つにつれ危機意識が低くなってしまうことも事実です。しかし、関東に住む者にとって、次に起こる大地震は絵空事ではなく、その不安は日に日に増しています。それは、歴史が示すように大地震が周期的に起こっており、南海トラフ地震と、首都直下地震は、今後30年以内に発生する確率が70%と予想されているからです。これとは別に70年ほどの周期で小田原近郊を震源とする地震があり、それとの関係から考えると、2060~70年あたりが一番危ない気がします(天明小田原地震1782、嘉永小田原地震1853、関東大震災1923、神奈川県西部地震2007)。地震学者の寺田寅彦博士は「天災は忘れた頃にやってくる」という名言を残しましたが、周期性から考えれば、それは必ず来るのです。忘れず、慌てず、その日のために備えたいものです。