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10/15 礼拝メッセージ「神に愛された人々➁」

 ヘブライ人への手紙11章8~22節はイスラエルの父祖アブラハムとその子イサク、孫ヤコブについて述べられています。新約聖書は、イエス・キリストが中心人物ですが、旧約聖書は神様に選ばれたアブラハムが神様と契約をし、約束の地カナンを目指し、その旅の途中で起きる様々な出来事を通して、主なる神様との関係が深まり、イスラエルという民族の祖になることから、旧約聖書の主人公の一人です。

 

 アブラハムは75歳の時、主なる神様から召命を受け新天地を目指し、その妻サラは高齢でしたが、息子イサクが与えられました。そのイサクを神にささげよとのお告げにアブラハムは実行しようとしました。孫ヤコブは、その兄エサウとの間に問題が起き、彼は長い間逃亡生活をしなければなりませんでしたが、神様に導かれ、ついには和解したのです。

 

 このようなアブラハムたちの生き方から私たちは一人の人間の人生を通して主なる神様が、共に歩んで下さったことを見ることができます。アブラハムは信仰の父と呼ばれていますが、決して立派な人物ではありませんでした。悩み無き完全な人間ではありませんでした。その妻サラも、息子イサクも孫ヤコブも様々な問題を抱えていたのです。しかし、彼らは神様に従順でした。「究極の決断」を迫られる時に神に従う道を選びました。様々な葛藤を経験しながら信仰生活を送っておられる方と聖書に信仰の勇者として記されている人物と何ら変わりはないのです。「信仰とは、見えない事実を確認すること」という11章1節の言葉を胸に歩んでいきましょう。