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11/19 礼拝メッセージ「神の愛を届ける」

 使徒パウロはこの手紙で、旅を続け、福音を宣べ伝える理由を「果たすべき責任(1:14)」と記しています。彼は当初クリスチャンを迫害する側でしたが、主イエス・キリストとの霊的な出会いによって180度変えられたのです。

 

 北朝鮮スパイとして大韓航空機爆破事件を起こし、その後クリスチャンとなった金賢姫(キム・ヒョンヒ)が自分の過ちに気づき洗いざらい自供した理由は、北朝鮮で教え込まれていたことがまったくの嘘であることを知り、自分にできることは真実を伝えることしかないと思ったからでした。パウロもまた自分がしてきたこと、考えてきたことが主イエス様との出会いによって根底から覆され、彼の信じていたユダヤ教の「一番大切なこと」に気づかされたのです。それは「神の愛」でした。

 

 私たちもまた、神の愛に触れ、救われたものとして、そして弟子の義務として周りの人々に神の愛を伝えたいのです。「信仰は聞くことにより、しかもキリストの言葉を聞くことによって始まる」からです。クリスチャンとなったいきさつ、喜び、そして相手と距離が近くなるような、嬉しくなるようなものを少し言葉に添えるのです。たいていの人は、キリスト教を知識として知っています。しかし、そのような知識には温かみはありません。キリスト教とはこういうものだと聞かされても、それでは心は動きません。しかし、いつもとは違う温かみがある言葉なら、とりあえず聞いてみようということになるのです。どうか、そのために祈りだしてください。祈り始めれば、神様は私たちに証をするふさわしい時と場を用意してくださいます。具体的に名前を挙げて祈りだすこと、それが、60周年宣言にある空欄の意味です。あなたが語らなければ、だれも聞くことができません。どうか勇気をもって、語りだしてください。