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1/14 礼拝メッセージ「思いやりをもって」

 13章はこの手紙の締めくくりの部分で、現代に生きる私たちも耳を傾けるべき、様々な教訓や忠告が含まれています。1節「兄弟としていつも愛し合いなさい」。私たちは不公平に弱いのです。聖書の中にも、カイン、アブラハムの妻サラ、ヤコブの息子たち、マルタなどなど、人とのつまらない比較をすることによって、問題を起こしています。しかし、実際この世界は不公平なのです。違う言い方をすれば、自分の思い通りに世界は動いていないのです。その不公平さの中で、神様が自分を愛してくださっていることを信じ、神様の愛を奪い合うのではなく、分かち合っていくことを学んで生きるのがキリスト者の生き方なのです。そして人が人として自由になれる道なのです。

 

 2節「旅人をもてなすことを忘れてはならない」。イエス様が終わりの日にすべての人々を裁く時「この最も小さい者にしたのは、私にしたのである」と外国人や病に苦しむ人、自分にとって世話をするに値しない人を大切にすることは、神様に対してすることと同じなのだと語られました。

 

3節では、牢にとらわれている人たちについて言及しています。この人々は、迫害によって捕まったクリスチャンのことでしょう。ヘブライ人への手紙は、キリストの教えからユダヤ教に戻ろうとする人々にあてて書かれましたが、その理由の一つには、このような迫害があったからでしょう。

 

 4節は、結婚生活の大切さを語っています。異性愛でも同性愛でも、不特定多数のものと関係を持つことを、聖書は厳しく戒めています。

 

 5節では、お金に関して警告されています。お金は人を惑わします。私たちは自分の価値をお金に換算しがちです。お金に支配されずコントロールする力が必要です。

 

 そして主なる神様に信頼すること。戦争や自然災害を目の当たりにするとどうしてと、神様への信頼が揺らぎます。しかし、私たちは私たちの罪を贖ってくださった主の愛を確かに知っています。聖書を読み、祈る中で、私たちを導く神の声を聴くものとなりましょう。