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6/8 礼拝メッセージ「聖霊降臨~リノベする神」

 ユダヤ当局の迫害下、隠れて生活していた弟子たちが、聖霊を受け福音の担

い手と変えられました。そしてペトロとヨハネが足の不自由な男性と出会い

「私には金や銀はないが、持っているものを上げよう。ナザレの人イエス・キ

リストの名によって立ち上がり、歩きなさい」と宣言すると彼は立ち、歩きだ

したのです。そして、ペトロたちについて行った。この男性が施しを受けてい

たことを知っていた人々が集まり、その彼らにペトロが語りだすのです。 

ペトロは語ります。私たちに何か特別な力があるのではなく、あなた方が十

字架につけて殺したイエスの力が、この足の不自由な男性を歩けるようにした

のだ。もし、このイエスを信じないのなら、あなた方は滅ぼされ、信じれば祝

福される、と。この後、ペトロの言葉を聞いた人のうち5千人もの人々が、イ

エス様を信じました。それは神の力、イエス・キリストの名前の力を目の当た

りにしたからです。 

 

 最近、リノべーションという言葉を聞くようになりました。リノベとリフォ

ームの決定的な違いは、元の機能をとり戻す修繕をリフォームといい、新たな

価値を加えることがリノベーションです。私は、ペンテコステの出来事はまさ

に神様のリノベーションだったと思うのです。怯えていた弟子たちに、新たな

使命と希望を与えたからこそ、彼らは信仰を守るため、また新たな意味を付け

加えて土曜日の安息日を日曜日に変え、イースター、クリスマス、ペンテコス

テを祝うように生活様式を変えていきました。パウロの手紙や福音書を記して

新たな福音を新約聖書としてまとめました。教会がこの世の権力にまみれ腐敗

すると、聖書のみと言ってプロテスタント教会ができました。それは、神の恵

みと導きによるものでしたが、苦難と試練があったのです。 

 

 そして、そのリノベは今に生きる私たちにも及んでいるのです。少子高齢化

による教会の衰退に今必要な事、これから必要なことのために、何を捨て、何

を加えていかなければならないのか。「世界の果てまで福音をのべ伝えなさい」

と言われた主の言葉を、この時新たな思いでかみしめたいと思います。