「今日私たちがキリスト者であることは次の2つの在り方の中でのみ成り立つ。すなわち祈ることと、人々の間で正義を行うことである。」(D.ボンヘッファー)※
明日は参議院選挙である。いろいろな政党が、自分たちの政策をこれこそ「正義」とばかりに訴えている。自分たちが正義と思っていることが他者にとっては必ずしも正義とならないことは、あえて言うまでもないことだが、同じキリスト教徒でも、聖書をまるで反対に読んでしまうから恐ろしい。無抵抗を貫く平和主義もあれば、悪をのさばらせてはいけないから、武力は必要という平和主義もある。私はマザーテレサやガンジー、マーティン・ルーサー・キング牧師の精神に敬意を持つものの、ロシアやイスラエルの武力による現状変更に憤りを禁じ得ないし、聖書を逐語霊感的に読み、教条主義に陥って差別を助長するアメリカ福音派の人々とそれに連なる人々にも怒りを感じる。松任谷由実の『守ってあげたい』の歌詞「守ってあげたい。あなたを苦しめるすべてのものから」が今一番自分の気持ちに近いのだが、これはキリスト者としては浅薄な考えなのだろうか、とキリスト・ファーストの正義がどこにあるのか考え続けている。
※D.ボンヘッファー・・・ヒトラー暗殺計画に加わったドイツの牧師・神学者。未遂に終わり、逮捕、強制収容所に送られ絞首刑に処せられた。
