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8/10 礼拝メッセージ「詩編を味わう②人は何者か」

 この詩編8編はこの世界を創造された主なる神様の偉大さを賛美しつつ、同時に

「人は何者か」を私たちに問う内容です。1 節のギティトですが、音楽的な指示ま

たは旋律・楽器の名称であると考えられています。そのような8編ですが、内容は

夜空を仰ぎ見た詩人の驚きと感謝から始まります。「あなたの天を、あなたの指の

業を私は仰ぎます。月も星も、あなたが配置なさったもの。」(8:4)古代イスラエ

ルの人々は、宇宙の壮大さを前に、人間の小ささを実感したのです。その小さな存

在に、神が特別な使命を与えたというのがこの詩編の中心テーマです。この詩の作

者は、こう言います。「神に僅かに劣る者として人を造り…造られたものをすべて

治めるようにその足元に置かれました。」(8:6-7)ここに聖書が語る人間の姿があ

ります。①神に似せて造られた者(創世記 1:27)であるということ。②地上の管

理者としての責任を与えられた者であるということです。 

 

 この「似せて」というのは古くからいろいろな議論がありました。最近では「性

別や国籍や障害などを越えた、すべての人が等しく持つ価値」として理解されよう

としています。神様に似せて造られている存在として、地上の管理者としての責任

は他の動物とは違い人にしか成しえない特別な役目です。私たちは確かに他の生物

とは違う「神に似せて」作られ、この地球を管理することが出来る唯一の存在なの

です。しかし今日、人は神様からこの地球を治める役割を命じられているにも関わ

らず、自らの欲望で地球を汚し、戦争や環境破壊、差別や孤立が絶えません。 

 

 ですから私たちは再びこの問いを突きつけられています。「人は何者か?」「私た

ちは何のために生きているのか?」と。この答えは、私たち一人一人が真剣に考え

なければなりません。第 2 次世界大戦終戦から80 年を迎え、平和について真剣に

考えることができる力もまた、神様がご自身に似せて造られた私たちに与えてくだ

さった力なのです。私たちは、イエス・キリストによって贖われた存在です。その

ことに感謝し、平和を作り、愛を分かち合い、神の栄光を地に映す者として歩みま

しょう。