コリントの信徒への手紙1は「キリストの愛が私を駆り立てている(Ⅱコリ 5:14)」と述べたパウロが様々な困難の中、伝道し誕生したコリント教会にあてた手紙です。コリントという町は貿易地としても栄えていましたが、同時に、道徳的退廃が著しい場所でした。「コリントへの航海は、だれにでも良いとはいえない」ということわざが、地中海を旅する船員たちに伝えられているほどでした。しかし、その直中に教会はできたのです。使徒パウロの約2年間の伝道によって多くの人々が、主を受け入れましたが、使徒パウロが次なる宣教地に赴くと、教会の内部に、不品行、偶像の祭り、異教徒の裁判所における訴訟、 主の晩餐についての不理解など混乱が起こってきたのです。この手紙はそのような苦しみの中にある、大切な人々に向けて使徒パウロによって書かれたので す。これらのほとんどのものは私たちの教会に直接関係のない出来事のように も感じられますが、日本という異教社会にあって、気をつけていないと、たやすく、同じ過ちを犯しますし、何よりも教会の一致ということについて、愛する兄弟姉妹と共に考えて見たいのです。
神の御心を追い求めたパウロ。キリストとの一致が私たちを豊かにする、と 使徒パウロは述べます。問題だらけのコリントの教会にも関わらず、主なる神様はあなたがたを聖なる者として召している。パウロはそう語りかけます。「私は信仰にふさわしくない」そう思うときこそ、この言葉を思い出してください。 神様は、弱さを抱えていても、召してくださっているのです。欠け多い私たちもまた、愛してくださっているのです。私たちもまた、この手紙から、主イエス・キリストとの交わりについて、教会の交わりについて学びたいと思うので す。
