座右の銘は、人生における価値観の大切な部分を形作っています。3:10 には
「わたしは、神からいただいた恵みによって、熟練した建築家のように土台を据
えました」とあり、続く11節「イエス・キリストという既に据えられている土台
を無視して、だれもほかの土台を据えることはできません」と「土台」という言
葉が度々出てきます。この土台と座右の銘は行動や考え方の基礎という点で一致
しています。英語では foundation(ファンデーション)といい、化粧の下地、建
物の基礎を意味します。どんなに立派な建物も、土台が弱ければ崩れてしまいま
す。スポーツや音楽も同じで、基礎がしっかりしていなければ成長しません。パ
ウロは争いの絶えなかったコリントの教会に、「あなたがたの信仰の土台は何か」
と問いかけたのです。イザヤ書28章16節にも「堅く据えられた礎」が語られてい
ます。それこそがイエス・キリストです。
さらにパウロは、信仰の上に建てるものが試練という火によって明らかにされ
ると語ります。金や銀のように燃え尽きないもの、つまり、真実な信仰だけが残
るのです。私たちの人生も困難にあう時、本当の土台が試されます。パウロはま
た「あなたがたは神の神殿である」と告げます。神様の霊が私たちのうちに住ん
でおられ、私たちは互いに神の家族として生かされているのです。
順調な時、人は自分の力を信じがちですが、悲しみや苦しみの中でこそ、何を
頼りに生きているかが問われます。お金や地位、人間関係は大切でも永遠ではあ
りません。しかしキリストという土台はどんな嵐にも揺るがないのです。イエス
様は私たちの弱さを知り、失敗を赦し、愛によって支えてくださいます。その愛
の上に人生を築くとき、私たちは恐れではなく愛に生きる力を得る事ができます。
どんな時も「主、我らと共にいます」と信じ、希望をもって歩みましょう。
